広島市現代美術館 アプローチプラザ |
今年の夏休みは中四国地方へ。
これまで1度も行ったことがないアートスポットに巡りました。
今回はご紹介も兼ねた感想レポです。
まず行ったところと展覧会はこちら。
会場・展覧会は観た順です。
~前半(1/2)本記事~
広島市現代美術館 [広島市南区](以下、広島現美)
https://www.hiroshima-moca.jp/
『モダンアート再訪 ― ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展』
2018年8月26日(日)まで
『夏のオープンラボ:新しい骨董』
2018年9月17日(月祝)まで
『コレクション展 2018-Ⅱ コレクション・ハイライト+特集1「キノコ雲のある世紀」・特集2「祈り」』
2018年10月21日(日)まで
~後半(2/2)~
クシノテラス [広島県福山市]
http://kushiterra.com/
S-HOUSE Museum [岡山市南区]
http://s-house-museum.com/
『S-HOUSEミュージアム×クシノテラス合同企画展 越境するミュージアム』
2018年12月16日(日)まで
*後半(2/2)が気になる方はこちらから。
https://otomeetsart.blogspot.com/2018/09/summer-vacation2.html
ヘンリー・ムーア《アーチ》中央奥 広島現美敷地内 |
実は初めて広島現美。
やっと来れた~!!
設計は黒川紀章。
2019年には開館30周年を迎えます。
『モダンアート再訪 ― ダリ、ウォーホルから草間彌生まで 福岡市美術館コレクション展』
2018年8月26日(日)まで
ダリの《ポルト・リガロの聖母》、三岸好太郎の《海と斜光》、フランク・ステラの分度器シリーズ…。現在改修工事中の福岡市美術館(以下、市美)でいつ行っても観られた作品たち。わぁ!みんな久しぶりやねぇ!ねぇねぇ、元気やった?元気しとった?…という感じ。笑。広島現美の方が天井が低いのかなぁ?ミロの《ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子》なんかは思ったより大きく見える気がしました。それに企画が市美の学芸員ではないから、ゆるやかに年代順に構成された章立てやその選定作品、並べる順番が少し違っていて新鮮だったし、楽しい。ん?コレ観たことないかも…と足を止めた作品がいくつもありました。嬉しかったのは、風倉匠さんのパフォーマンス《ピアノを打つ(ピアノ狂詩曲)》の映像が全編見られたこと。市美のリニューアルオープンは2019年3月。また会いに行きます。
*今後の巡回展*
横須賀美術館
2018年9月15日(土)~11月4日(日)
http://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/kikaku/1803.html
*ブログ内の関連記事*
【月刊OMA(オーマ)】2016年8月
福岡市美術館 クロージング/リニューアル
https://otomeetsart.blogspot.com/2016/09/monthly-journal-oma-201608.html
『夏のオープンラボ:新しい骨董』展示風景 |
《ボトルキープ》2016年~ 展示風景 |
『夏のオープンラボ:新しい骨董』
2018年9月17日(月祝)まで
山下陽光さん、下道基行さん、影山裕樹さんという異なる領域の3人が2015年に結成したグループ「新しい骨董」の美術館での初個展。「新しい骨董」のウェブサイトによると、“展示内容はほぼ全て新しい骨董のサイトで見れるものばっかり(2018年7月19日「新しい骨董の展覧会」より)”だそうだけど、筆者にとってはほぼ初見です。「新しい骨董」って変な名前だよね。ふふふっ。でも、どんなコトしてる人なんだろう?と思ってたのも事実です。
実際この人たちが取り上げる題材は、何というか、大人気ない、というか、一見すると他愛もない。道端に落ちた旧型のプルタブを探す、とか、ビリビリに破れた一万円札を金継ぎする、とか。でも、映像に映る3人は、ものすごく楽しそう。学校の帰りにお友だちとわいわい言いながら買い食いしたり、寄り道したりする小中学生みたい。見てるこっちまで楽しくなります。面白かったのは「新しい骨董」のサイト記事を縦長く印刷してくるくる回しながら読む仕掛け(上の画像参照)。普段指先でスワイプして読むネット記事に、実際に自分の手で触れて、くるくるする行為に変換されただけなのに、何コレ、超楽しい。会場のいろんな場所にぶら下がっています。美術館の外で展開される今後の活動や作品もぜひ体験したいです。
*展覧会情報についてはこちらから。
https://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/summer_lab_2018/
(広島現美ウェブサイトより)
常設展示室 入口 |
『コレクション展 2018-Ⅱ コレクション・ハイライト+特集1「キノコ雲のある世紀」・特集2「祈り」』
2018年10月21日(日)まで
コレクション展はかけ足で。
「ハイライト」はドナルド・ジャッドや白髪一夫など現代美術の教科書みたいな、安定感があって、見ていて落ち着く展示。「キノコ雲」は、戦争を題材にすることで有名な浜田知明などに加えて村上隆や奈良美智の作品も。展覧会名にも引用された蔡國強の《キノコ雲のある世紀:20世紀のためのプロジェクト》シリーズが5点観られて嬉しかったです。それらを静かに受け止め、展示を締めくくる「祈り」…という順路でした。見応えは充分だったのでもっとじっくり観たかったです。あと、20点近く点在する屋外彫刻も、今回は暑さに負けて鑑賞できませんでした。次回は季節のいい時期に「野外彫刻マップ(美術館にありました)」片手にお散歩したいと思います。
*広島現美の野外彫刻はこちらから。
https://www.hiroshima-moca.jp/openair/
(美術館のウェブサイトより)
クシノテラス(広島県福山市)とS-HOUSE Museum(岡山市南区)のレポートです。
『広島県と岡山県で現代アートを観てきました<後半>』
https://otomeetsart.blogspot.com/2018/09/summer-vacation2.html
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最終更新:2018年9月