ようこそ「OTO MEETS ART」へ。「OTO MEETS ART」は音(おと)ちゃんの美術鑑賞レビューです。
あなたと、あなたのまちのARTに会いに行きます。

2017/12/10

『福岡城 チームラボ 城跡の光の祭』に行ってきました

② ≪呼応する、たちつづけるものたちと木々≫ 2017年(福岡城跡 天守台からの展示風景)

チームラボが福岡にやってきたーっ!!!!
わーいわーい☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆


 福岡城 チームラボ 城跡の光の祭
 2018年1月28日(日)まで
 https://www.teamlab.art/jp/e/fukuoka-castle/



地元でもキャナルシティ博多クリスマスツイベント(2013~2015年)や、チームラボアイランド(2017年~)などで知られるようになった「ウルトラテクノロジスト集団」。

今回のイベント、気になっている方も多いのでは?

ということで。
さっそく順路に沿ってレポートします。
作品は、以下の5点でした。


 ① 呼吸し呼応する石垣 - 石城跡
 ② 呼応する、たちつづけるものたちと木々
 ③ 石垣の空書 - 石城大天守台跡
 ④ 大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達
 ⑤ 忘却の石段 - 石城小天守台跡


*①~⑤は、公式ウェブサイトの「MAP」に振られた番号に合わせています。
 以下、文中では番号で書きます。


会場は、福岡市美術館のすぐ近く。
桜の名所でも有名な舞鶴公園です。

看板の横の坂を上ると入り口が見えてきます。
ここで右手の石垣にご注目。
①の作品が来場者を出迎えてくれます。
タイトルにもあるように、まるで呼吸するように、白い光が石垣を照らしています。

② ≪呼応する、たちつづけるものたちと木々≫ 2017年

入場して、まず目に飛び込んでくるのは②の作品。

カラフルで、卵のような物体が無数に点在しています。
赤や黄色、緑や青といろんな色が変化します。
ゆっくりと変わるものもあれば、とても活発に音が聞こえるものも。
まるで生き物の赤ちゃんが、殻の内側で鼓動を打っているみたい。

② ≪呼応する、たちつづけるものたちと木々≫ 2017年

木々もライトアップされています。
桜、松、柳の木・・・。
まずはゆっくり歩いて、その幻想的な風景を楽しみましょう。

② ≪呼応する、たちつづけるものたちと木々≫ 2017年

イチョウのそばでは、黄色い落ち葉のじゅうたんも。
有機物である葉っぱと、人工の光。
ずっと前から、どちらもそこにあるみたいで、あまり違和感を感じません。

また、この作品は触れることができます。
ぜひ試しに軽く叩いてみてください。
すると不思議。
色が変わったり、音がなったり。
そして周囲を見渡すと、それに答えるように、光と音が波紋のように広がります。
とても神秘的な光景です。

② ≪呼応する、たちつづけるものたちと木々≫ 2017年

広場を一巡すると、天守台に上がる階段へと続きます。
その前に。
②の南東に設置された⑤の作品もお忘れなく。
石段にそぉーっと近づいてみてください。
(すいません。写真撮り忘れました。。。)

③ ≪石垣の空書 - 石城大天守台跡≫ 2017年

さあ、天守台を目指して階段を上ります。
ここでは④の作品が見えてきますが、ひとまず上へ進みます。
すると階段の中腹に③が現れます。

どこにも筆は見当たらないのに、石垣に勢いよく墨が走っています。
ある線は、ほとばしる墨汁をよそに力強く。
かすれたり、にじんだりもします。
見ていて飽きません。

② ≪呼応する、たちつづけるものたちと木々≫ 2017年

天守台の一番上までやって来ました。
夜景と共に、辺り一面に広がる光の球体を眺めることができます。
まさに、今ココでしか見られない風景です。
闇夜の中で広がる光と色彩の波が、幾通りにも表情を変えます。
ちょっぴり寒いのをガマンして、ぜひ目の前の景色を楽しんでください。

④ ≪大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達≫ 2017年

階段を降りると、いよいよ最後の作品です。
高さ約10メートルの石垣に、鮮やかな種々の草花をまとった動物たちが登場します。

ちなみに。
筆者が一番オススメなのは、この④の作品。

肉食動物も草食動物も、のんびりと歩を進めています。
すれ違っても威嚇したり、それに怯えたりするものはいません。

この作品も石垣に触れてみてください。
生き物たちが鳴き声を上げて、あなたの訪れを歓迎してくれます。

間近で見ると、何の植物をまとっているか分かる動物もいます。
個人的に、筆者のイチオシはキリンでしょうか。

近寄ったり、離れたりして、筆者はそのおだやかな行進をずっと眺めていました。

④ ≪大天守台跡の石垣に住まう花と共に生きる動物達≫ 2017年

デジタルアートを通して味わったことのない感動を呼び覚ますチームラボ。

彼らの作品を体感すると、知らないあいだにわたしたち人間と、テクノロジーとの距離がどんどん縮まっていることに気付かされます。

互いの垣根を越えるよりも、隔たりを設けようとする方が多いと感じる今の世の中。

彼らが模索し、挑戦しようとする領域は、未来へのヒントにも取れる気がするのは、筆者の考えすぎでしょうか。

① ≪呼吸し呼応する石垣 - 石城跡≫ 2017年(出口付近)

最後に。
これから行かれる方へアドバイス。


 ◎ 夜は冷え込みます。
  立ち止まって観る作品もあるので、必ず暖かい服装で。
  ちなみに会場内のお手洗いは一か所だけです。


 ◎ ライトアップされても城内は暗いです。
  石段のほか、特に②は地面に木の根、頭上は枝葉が伸びている所もあります。
  たくさん歩いても疲れない靴で、ゆっくり散策しましょう。


 ◎ 飲食ブースが2ヶ所ありました。
  出店するのはなんと海の中道のリゾートホテル ザ・ルイガンズ
  筆者はあとで知り悔しい思いをしました。
  気になる方は要チェック☆


お出かけの際は、事前に公式SNS(twitterFacebook)もご確認ください。





 福岡城 チームラボ 城跡の光の祭
 2018年1月28日(日)まで

 https://www.teamlab.art/jp/e/fukuoka-castle/





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*画像等は2017年12月1日時点のものです。

最終更新:2017年12月