ようこそ「OTO MEETS ART」へ。「OTO MEETS ART」は音(おと)ちゃんの美術鑑賞レビューです。
あなたと、あなたのまちのARTに会いに行きます。

2017/02/01

【月刊OMA】2017年1月 ~「日本二十六聖人」をたずねて長崎へ

*月刊OMA(オーマ)は当ブログ名である「OTO MEETS ART」の頭文字から取りました。その月に音(おと)が足を運んだ展覧会や関連するイベントなどをまとめた記事です。

船越 保武 ≪長崎26殉教者記念像≫ (1962年)

久々の更新になってしまいました。

さてさて。
今月号の舞台は長崎です。
お正月で久しぶりに勢揃いした家族と一緒に行ってきました。


きっかけは家族のひとりが「日本二十六聖人記念館に行ってみたい」とポロリと言ったところから。「じゃあみんなで行こう!」とトントン拍子に話が進み、もうひとりが特急電車のチケットを手配、私がルートを提案しました。長崎は何度か行ったことがあるので、今回は「日本二十六聖人」をキーワードにすることに。観光に美術鑑賞も織り込みながら日帰りで散策します。



 *日本二十六聖人」とは?(ウィキペディア)

≪長崎26殉教者記念像≫ 部分

十字架のレリーフの下に刻まれた聖書の言葉
「人若し我に従はんと欲せば 己を捨て 十字架をとりて我に従ふべし マルコ第八章」

現代語訳の聖書より
「わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。」
マルコによる福音書 8章34節 (新共同訳)

西坂公園

日本二十六聖人」その❶

まずはJR長崎駅から歩いて数分の西坂公園(日本二十六聖人殉教地)へ。
日本を代表する彫刻家、船越 保武(ふなこし やすたけ)の≪長崎26殉教者記念像≫が目印です。
日本二十六聖人記念館は記念像のすぐうしろ。
ちょっと遅めの11時すぎからスタートしました。

日本二十六聖人記念館

四つ葉のクローバーが可愛らしい記念館のエントランス。

訪れたのはちょうど映画『沈黙ーサイレンスー』が劇場公開される直前のころ。
映画にちなんだ特別展示もありました。
解説パネル(多め)まできちんと読むと30分から1時間くらいかな~
社会の教科書で見た地名や人物名がたくさん登場するので分かりやすかったです。

聖フィリッポ教会 設計:今井兼次



すぐおとなりになる聖フィリッポ教会(通称:西坂教会)も。
一般の人も入れます。
礼拝堂でお祈り中の方がいることもあるから静かにね。


西坂公園を後にして路面電車に乗りました。
地元福岡にはない(昔はあったらしい)ので乗れるだけでもわくわくします。
「長崎駅前」から「大浦天主堂下」まで移動します。


さ、お昼ごはん。
長崎来たらやっぱりちゃんぽん食べなきゃね!
「大浦天主堂下」からすぐのみらく苑というお店でいただきました。



お次は「日本二十六聖人」その❷
大浦天主堂に行きました。



正式名称は「日本26聖人殉教者天主堂」。
日本二十六聖人」に捧げられた教会堂です(1865年建立)。

ちなみに、先ほど訪れた聖フィリッポ教会(1962年建立)は「日本二十六聖人記念聖堂」という呼び名もあり、大浦天主堂で『二十六聖人』を用いたため殉教者の氏名から教会名を付けたんだそうです。

旧羅典神学校(左)、カトリック大浦教会(中央)、大浦天主堂(右)

カトリックの教会堂はプロテスタントよりもデコラティブ。
聖書の物語を分かりやすく伝える絵画なんかについつい目がいってしまいます。
ここも、左右にある柱にキリストの生涯をたどる複数の挿絵が掛けられていました。


さてと。
ここでちょっと寄り道。



大浦天主堂(左)

足を伸ばしたのは祈念坂(きねんざか)
大浦天主堂のすぐそばです。
長崎らしい石畳の細い坂を歩いてみたくて。
観光客が行き交うグラバー通りとは打って変わって、こちらはとっても静かです。


グラバー通り

さあ、次は最後の目的地。
お空がだんだん夕焼け色になってきました。

日本二十六聖人」その❸

長崎県美術館 コレクション展
船越保武ー長崎26殉教者記念像のためのドローイング」(会期終了)


実は大好き船越保武(1912生-2002没)。

西坂公園の記念像は、やや高い位置にあるので人によってはちょっと細部は見づらいかも。
でも、ドローイングならもっと近くで鑑賞できます。

まっすぐな目線で天を仰ぐ顔の表情。
胸の前でしっかり合わせた手の指の1本1本。

何度も描き直された筆跡からは、作家が誠意を持って殉教者の信仰心と向き合ったことがひしひしと伝わってきます。実際、船越さんは約4年もの歳月をこの記念像の制作に費やしたんだそうです。鑑賞者を囲むように配置された作品の空間は、まるで礼拝堂にいるような、そんな穏やかな気持ちになりました。

 (展示作品が気になる人は上記の作家名をクリックしてね)

長崎県美術館 展望台より

日本二十六聖人」が殉教したのはおよそ400年以上前。

この長崎の地では、彼らの願いと信仰が受け継がれています。
そして世界中から訪れる多くの人々に希望と励ましを与え続けている。
でも、やっぱり日帰りじゃサラッとしか触れられないな~



帰りは角煮まん買って電車に飛び乗りました。
今回の滞在時間は6時間ほど。

次はもっとゆっくりまわれたらいいな~
長崎はほかにも行ってみたいところがいーっぱい!!あります。
じゃあね。またいつかね。





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2017年1月の記録

3日 日本二十六聖人記念館 【常設展示】
   大浦天主堂 キリシタン資料室 【常設展示】
   長崎県美術館 【コレクション展】
   「舟越保武―長崎26殉教者記念像のためのドローイング」ほか


5日 福岡アジア美術館 【展覧会】
   「アニッシュ・カプーアとインドのカタチ」
   「冬のおとなミュージアム「超☆現実」 ー演じる写真」


9日 北九州市立美術館 分館 【展覧会】
   「見立ての手法 ー岡崎和郎 Who's Who」


12日 福岡アジア美術館 【展覧会】
   「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN」

   art space tetra 【個展】
    Asaka Takahashi Exhibition


14日 WHITE SPACE ONE 【グループ展 / オープニングイベント】
    「[超抽象 超絵画] / THREE CRASH」
    ギャラリートーク(作家によるクロストーク)

   ギャラリーとわーる&モッコ 【グループ展】
    「コンテンポラリーアート小品展2017」


21日 WALD ART STUDIO 【グループ展】
    「Liberty 30 Vol.2」


26日 Creator's Ark / CA Gallery 【個展】
    「伊藤克広 展」


28日 OTIANO(オティアーノ) 【トークイベント】
    asian arts air fukuoka
    Gate 5 Busan, Wanju, Kuala Lumpur, Kota Kinabalu
    (ゲスト等はイベント名にリンクをはっています)


29日 ALBUS(アルバス) 【トークイベント】
    Lifestyles Hamburg-Fukuoka
    Hamburk Report in Fukuoka ハンブルク報告会 in 福岡


31日 佐賀県立美術館 【展覧会】
    「池田学展 The Pen ー凝縮の宇宙ー
    常設展示 「OKADA ROOM vol.7 いろどりー調和の美ー」

   佐賀県立博物館 【展覧会】
    常設展示 「佐賀の歴史と文化」

   佐賀大学美術館 【展覧会】
    「久富邦夫 〈佐賀〉 ー創造の旅」

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*最終更新:2017年4月

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