ようこそ「OTO MEETS ART」へ。「OTO MEETS ART」は音(おと)ちゃんの美術鑑賞レビューです。
あなたと、あなたのまちのARTに会いに行きます。

2017/09/01

【月刊OMA】2017年8月~16年ぶりにヨコハマトリエンナーレに行きました

パラオ・ピヴィ ≪I and I(芸術のために立ち上がらねば≫ 展示風景(部分)横浜美術館

先月号※1でもお知らせしたとおり、夏休み特集第2段。
8月は、ヨコハマトリエンナーレ(以下、ヨコトリ)のレポートです。


 ヨコハマトリエンナーレ2017
 「島と星座とガラパゴス」
  2017年11月5日まで
  http://www.yokohamatriennale.jp/2017/index.html



柳幸典 「フラッグ・アント・ファーム」展示風景 横浜市開港記念開館

前回ヨコトリを観たのは2001年(第1回目)※2
まだ学生でした。

上京したのは同年に開催された村上隆展※3と、奈良美智展※4をどうしても観たくて。
ヨコトリは奈良さんのあとに、たしかパシフィコ横浜だけ。

今でもよく覚えているのは、大きなバッタのバルーン※5

その巨大さに、腰を抜かすくらい仰天した記憶があります。
それが作品だとか、現代美術だとか、そんなことはそっちのけ。
「なんじゃありゃー!?!?」という感じ。

もうひとつは、会田誠の≪ジューサーミキサー≫※6

作品を前にして。
ものすごく心が満たされた記憶があります。

当時それなりにお年頃だったので、今振り返るとその心理状況がものすごく謎(だってとってもグロテスクな絵)なんだけど、とにかく嬉しかったんだと思います。
本物の作品を自分の目で観られて、本当に、心の底から嬉しかったんだと思います。
「スゴイなー!」「大きいなー!」と興奮しながら、何度も近づいたり離れたりして。

あの頃は、「何コレ!?」とか「スゴイなー!」だけで作品を観てたような気がします。
でも、それが「また行きたい」に繋がっていました。

ブルームバーグ&チャナリン 展示風景 横浜美術館

そんな思い出深いヨコトリですが、残念ながら今回はその余韻に浸る時間はあまりなく・・・。
横浜にいられる時間が限られていて駆け足で拝見しました。
(こんな状態で執筆して本当にすみません)

その中で感じたのは、
世界って混沌としてるなあ、ということ。

会場のひとつである横浜美術館
入口のアイ・ウェイウェイジョコ・アヴィアントはインパクトがあるし、パオラ・ピヴィの熊さんたちも超☆キュート。
個々はしっかり見応えがあるのです。
印象に残ったのは、タナアナ・トゥルヴェ瀬尾夏美風間サチコザ・プロペラ・グループ、トゥアン・アンドリュー・グエンなど。
でも、テーマ性や繋がりみたいなものを見い出すまでには至れませんでした。


アイ・ウェイウェイ ≪安全な通行≫ 展示風景(部分)横浜美術館

でもしばらく考えて。
現代社会って、こんな感じなのかも、と思いました。

異なる言語を話す人。
さまざまな境遇に置かれた人。
自分が思いもしないような問題を抱えている人。
それらの人々が共存し、行き来しているこの世界。

会場では少々戸惑ってしまったけれど、世界が広く、複雑であることを改めて思い返す機会になりました。

川久保ジョイ ≪アトラスの壁≫ 展示風景(部分)横浜美術館 (と、筆者の左手)

はじめて行った横浜赤レンガ倉庫1号館は素直に楽しかったです。

重量挙げの現役選手が公共彫刻を持ち上げようとするクリスチャン・ヤンコフスキー
改造された楽器や家電製品がまるでオーケストラのようにドラマティックな演出をする宇治野宗輝
中国の伝統的な民家の室内をほぼ原寸大で丁寧に絵画に置き換えたドン・ユアン
異なる部屋で演奏したり歌ったりする人々がひとつの曲を奏でようとするラグナル・キャルタンソン

クリスチャン・ヤンコフスキー ≪重量級の歴史≫ 展示風景 横浜赤レンガ倉庫

ドン・ユアン ≪おばあちゃんの家≫ 展示風景(部分)横浜赤レンガ倉庫


映像は全部観ていないのだけれど、ラグナル・キャルタンソン

なんか泣きそうになってしまいましたよ。
そうだ、そうだよね。
お互い違っても、私たちは頭を使って、心を使って、何とかして繋がろうとする。
想像力を駆使して他者を尊重しようとする。

その力を信じたいと思いました。






※1
【月刊OMA】2017年7月(先月号)
 『サンシャワー展』(東京)を観て思い出したこと
  https://otomeetsart.blogspot.jp/2017/08/monthly-journal-oma-201707.html


※2
横浜トリエンナーレ2001 メガ・ウェイブ ー新たな総合に向けてー
(横浜トリエンナーレ2001ウェブサイトより)


※3
「村上隆展 召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」
 (東京都現代美術館ウェブサイトより)
  http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/62.html


※4
「奈良美智展 I DON'T MIND, IF YOU FORGET ME.」
 (横浜美術館ウェブサイトより)
  http://yokohama.art.museum/exhibition/archive/2001/20010811-58.html


※5
 椿昇+室井尚 ≪インセクト・ワールド、飛蝗≫ 2001年
 (TRANS ART TOKYO 2014ウェブサイトより)
 http://2014.kanda-tat.com/program/insect.html


※6
 会田誠 ≪ジューサーミキサー≫
 (高橋コレクションウェブサイトより)
 こちらから。URLが長いのでリンクをはりました。





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2017年8月の記録

7日 福岡アジア美術館【展覧会】
  「おいでよ!絵本ミュージアム2017


9日 国立新美術館【展覧会】
  「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現代まで


10日 国立新美術館【展覧会】
  「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現代まで


11日 森美術館【展覧会】
  「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現代まで


13日 国会議事堂 衆議院【見学】
   国会参観(衆議院)の手続きは、こちら


14日 横浜美術館 【芸術祭】
   横浜赤レンガ倉庫1号館


16日 Reborn-Art Festival 2017【芸術祭】
   牡鹿半島 先端・鮎川エリア


17日 Reborn-Art Festival 2017【芸術祭】
   牡鹿半島 中部エリア


18日 Reborn-Art Festival 2017【芸術祭】
   石巻市街地 中心エリア


25日 赤間病院【グループ展】
  「あかま びょういん art」


31日 福岡アジア美術館【展覧会】
  「福岡市・ヤンゴン市姉妹都市締結記念 ようこそ、ミャンマー美術へ!」

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*最終更新:2017年10月

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